有力セメントメーカーのハンソンセメント、アリソントランスミッション製AT搭載のシリーズを採用

豪州シドニー、2020218豪州の有力セメントメーカーであるハンソンセメントは、ATトラックの快適な操作性と安全性の高さから、アリソントランスミッション製ATを搭載した中型トラック「HINO500シリーズ」をベースにしたミキサー車20台を新たに採用しました。

ハンソンセメントのナショナル調達マネージャーであるニール・マクダーモット氏は、業界が抱える深刻な熟練ドライバー不足によって、幅広い層からの人材確保が必要であるとしたうえで、「昨今は多くのドライバーがMTトラックの運転ができないため、日野のトラックを採用する際に、快適な操作性を実現するアリソン製ATが搭載されていることが重要な決め手となりました。これまで大型ミキサー車にはアリソン製ATが標準設定され、我々も採用してきました。しかし、市場規模が小さいことにより、ほとんどの小型ミキサー車にはATが設定されておらず、我々もATが搭載されていない小型ミキサー車を採用していました」と述べています。

ハンソンセメントがアリソン製ATを採用したもう一つの理由は、その安全性の高さです。ATトラックは、ドライバーがギアチェンジや、危険な状況に気を取られることなく、運転に集中できます。マグダーモット氏は、「ミキサー車は重心位置が高いだけでなく、回り続けるセメントがあるため、あらゆるトラックの中で最も事故率が高いのです。ギアチェンジなどの操作を最小限にすることで、ドライバーはトラックの運転に集中できます。これが、当社がアリソン製AT搭載の日野のトラックを採用した、もう一つの理由でした」と語っています。

マクダーモット氏は、アリソン製ATが日本の生産ラインでHINO500シリーズに装着されていることを歓迎し、採用するうえで大きな魅力であったとし、「アリソンのトランスミッションは、トラックの動力伝達装置に不可欠で、当社はより大きな安心と信頼を得ました。アリソンは業界標準であり、トランスミッションの負荷が非常に厳しい業界の中で、信頼性と耐久性において非常に高い評価を確立しています。私たちの最初の選択は常にアリソン製ATです」と述べています。

今回ハンソンセメントが採用したHINO500シリーズのミキサー車には、通常の大型ミキサー車に装備されている全長7.5メートルの約3分の1にあたる長さ2.6メートルのドラムが装備されています。同社は、Iveco Acco、Isuzu等のブランドを含む大型ミキサー車を幅広く保有し、その95%以上にアリソン製ATが搭載されています。現在同社は、小規模な流し込みセメントというニッチ市場向けに小型ミキサー車の保有数を増やしており、採用されたHINO500シリーズのミキサー車も、この市場ニーズを満たすものです。

ハンソンセメントは、世界有数のセメントメーカーであるハイデルベルクセメントのグループ企業で、セメント、コンクリート、骨材の有力企業です。世界に59,000名以上の従業員を擁し、豪州全土にも広範な生産および物流ネットワークを保持しています。同社は豪州コンクリート市場で約25%のシェアを誇り、1,500台のコンクリート用トラックを利用し、そのうち約1,100台を同社が保有、残り400台を委託業者が保有しています。

17 3, 2020

 

アリソントランスミッション(NYSE: ALSN)は、商用車および防衛車両向けの車両推進ソリューションを設計・製造するリーディングカンパニーであり、中・大型のフルオートマチックトランスミッションの世界最大のメーカーであるとともに、世界の働き方を改善する電動化推進システムのリーダーでもあります。アリソン製品は、オンハイウェイ・トラック(配送、塵芥収集、建機、消防、救急)、バス(スクールバス、路線・観光バス)、キャンピングカー、オフハイウェイ・ビークルおよび機器(エネルギー開発、鉱山用機器、建設)、防衛車両など、さまざまな用途で使用されています。1915年の創業以来、本社を米国インディアナ州インディアナポリスに置き、世界150カ国以上で事業を展開し、オランダ、中国、ブラジルに地域本部、米国、ハンガリー、インドに製造拠点を持つほか、インディアナ州インディアナポリス、ミシガン州オーバーンヒルズ、英国ロンドンに電動化エンジニアリングセンターを置くなど、グローバルなエンジニアリングリソースを有しています。また、アリソンは世界各地に1,600以上の独立した販売代理店およびディーラーを有しています。詳細については、allisontransmission.comをご覧ください。