アリソン製ATが古紙回収パッカー車の作業効率に貢献

東京2022年7月25日—中・大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカー、アリソントランスミッションの6速フルオートマチックトランスミッション、アリソン1000シリーズTMは、日野自動車製中型トラック「レンジャーFD」をベースにした資源回収のパッカー車に搭載され、古紙回収作業における自走事故予防と作業効率に貢献しています。

千葉県内の大手物流センターやコンビニエンスストアから、産業廃棄物やダンボールなど古紙を回収し、運搬業を手掛ける株式会社出村企画は、一日に50件以上の定期資源回収を行います。2021年11月に新規導入した日野レンジャーFDにはパーキングレンジ(以下、Pレンジ)が装着され、坂道や傾斜のある現場で車両を停車する際にシフトセレクターをPレンジに移動させ、さらにサイドブレーキをかけることで安心して収集作業をすることができます。一方、マニュアルトランスミッション搭載車は、ギアをニュートラルに入れ、サイドブレーキを引き停車させますが、引きが甘い場合は坂道で不意に車両が動き出す事故につながるケースがあります。ドライバーは車両総重量8トンの車両を確実に停車させるため、サイドブレーキを力強く引きますが、長年使用しているとワイヤーが伸びてしまい、制御力が低下するケースもあります。アリソンのAT搭載車は、車両総重量11.8トン以下では唯一Pレンジが装着されている中型トラックとして、自走事故の予防に大きく寄与しています。

パッカー車のように、1日に何度も発進停止を繰り返しながら作業をする車両では、度重なるPTOスイッチの操作を簡素化することによって、ドライバーの作業効率を高めることができます。アリソンATを搭載した日野レンジャーFDの場合、停車中にシフトセレクターをPレンジまたはニュートラルに入れた状態でPTOスイッチを一旦オンにした後に、走行するためにシフトセレクターをDまたはRに移動させると自動的にオフに切り替わります。再びシフトセレクターをPレンジまたはニュートラルに移動させるとPTOが自動的にオンになるため、PTOスイッチを操作する必要なく回収物の積み込みなど、次の作業にすぐ取り掛かることができます。マニュアルトランスミッション搭載車では、停車中にPTOスイッチをオンにし、作業後、オフにする場合には再度操作が必要となり、発進と停止を繰り返す中で、都度PTOオン/オフを手動で切り替えるといった煩わしさがあるため、経験の少ないドライバーはその作業に慣れるまでに時間を要することもあります。

株式会社出村企画の代表取締役、出村拡己氏は、「10年以上前からアリソンAT搭載のパッカー車を運転していますが、最新のパッカー車は最高段が6速化され、電子制御が大幅に改善されたため、マニュアル車と同等の燃費効率を実現していると実感しています。また、アリソンATの特性の一つであるトルクコンバーターによるトルク増幅効果により、急な坂道でも力強く発進できるため、数階建ての物流倉庫のスロープでもスムーズに登ることができ、ストレスなく運転ができます。同業者の中で、サイドブレーキの引きが弱く、予期しない車両の動き出しによって事故につながったケースを聞き、アリソンATのPレンジがあれば安全性を補完できるため、坂道での自走事故を防止することができると安心しています。弊社では、他の古紙回収業者様、廃棄物収集運搬業者様などにパッカー車導入のコンサルティングも行っており、安全性と操作性の観点からアリソンのATを搭載した車両をお勧めしています」と述べました。

01 8, 2022

 

アリソントランスミッション(NYSE: ALSN)は、商用車および防衛車両向けの車両推進ソリューションを設計・製造するリーディングカンパニーであり、中・大型のフルオートマチックトランスミッションの世界最大のメーカーであるとともに、世界の働き方を改善する電動化推進システムのリーダーでもあります。アリソン製品は、オンハイウェイ・トラック(配送、塵芥収集、建機、消防、救急)、バス(スクールバス、路線・観光バス)、キャンピングカー、オフハイウェイ・ビークルおよび機器(エネルギー開発、鉱山用機器、建設)、防衛車両など、さまざまな用途で使用されています。1915年の創業以来、本社を米国インディアナ州インディアナポリスに置き、世界150カ国以上で事業を展開し、オランダ、中国、ブラジルに地域本部、米国、ハンガリー、インドに製造拠点を持つほか、インディアナ州インディアナポリス、ミシガン州オーバーンヒルズ、英国ロンドンに電動化エンジニアリングセンターを置くなど、グローバルなエンジニアリングリソースを有しています。また、アリソンは世界各地に1,600以上の独立した販売代理店およびディーラーを有しています。詳細については、allisontransmission.comをご覧ください。